B.松浦祐也の「思い出が暴走パニック・大激突」

2007年6月 5日 (火)

言い訳・美少女図鑑 汚された制服顛末記

Matsuura04第4回

どうも、奇跡の三文役者・松浦です。
先日、今特集上映の予告編を撮影してきました。セレブな方々が平和にワンちゃんの散歩などに励んでいる代々木公園の平穏を、見事にぶち壊す素晴らしいものが出来上がったのです。お楽しみに。って感じで、皆様いかがお過ごし?

えー、今回は「美少女図鑑 汚された制服(思い出がいっぱい)」についてでございますか。はい。正直、昔過ぎて全然覚えてないのでございますな・・・。
台本も手元に無いのです。(これは昨年デビューした田中監督に貸したマンマだからです。当時田中氏が脚本家を探していて、小松さんの本が読みたいから貸してって言われたわけで。)

覚えてる事は、男の主役の伊藤くんを紹介した事と由美香さんの事だけであります。
伊藤くんは男だし、どうでもいいので由美香さんの事書かせて頂こうと思うわけであります。

良く聞かれるんです。「ピンクってカラミのとき勃起しないの?」っつって。あたくし断言しますよ!しないっつって!できないっつって!あんな皆に囲まれてたら、いくら可愛い子とやってたってたたねえって。

でも本当は、2人だけあたくしをカンペキに勃起ンキンさせた方がいます。

それは由美香さんとサーモン鮭山さんであります。(何故サーモンさんで!?と多くの方が思うかもしれませんが、それは小松さんやサーモンさんが書いてくれると思いますので、今回は省略します。)

由美香さんの事は『女優 林由美香』を読んでいただきたい!!のでありますが、僭越ながら少しだけ不肖・松浦が言わせていただきますと、むちゃくちゃ優しくて素晴らしい女優さんでした。はい。
相手の男優にとても気を使ってくれる方でした。あたくし、多くの女優さんと絡んできましたが、「前張りにも香水を塗っている女優さん」に出会ったのは、由美香さんだっけでした。「美少女図鑑 汚された制服」の時もそうでした。あたくしみたいな三下の若造相手に、そこまで気を使ってくださるなんてと、痛く感動した記憶があります。本当に素晴らしい方でした。もっと仕事がしたかったです。

で、作品については覚えてません。どんなことしてたんでしょうか?今回の上映で再見して、反省したいと思うわけであります。

忘れていました。えータイトルに「言い訳」と書いたのですが、何を言い訳したいかと申しますと、ただいま上映されている竹洞哲也大監督の新作「草船」についてです。(方々でチカッチ!と言われているあれです。)

見てくださった方から「今回の松浦、面白くねえじゃん」との感想を頂いておりますが、これには深い理由がございまして。

「草船」の前にやった「再会迷宮」(不倫同窓会 しざかり熟女)の試写で、某大蔵映画の方から、松浦やり過ぎもう出すな論が申し渡されたのであります。
確かに、鷹匠は熱演させていただいたのでございますが、まさかそこまで問題視されるとは当方も驚いた次第でございます。そこで、竹洞哲也大監督・小松氏と密談の上、次回はなんもしないでホトボリが冷めるのを待とうという結論に達したのです。(一時は改名するかという先鋭的な意見もあったのですが。)結果、あのようになった次第で。はい。

毎回あたくしがスクリーンに映ると席を立ってしまうアホ垂れでインテリジェンスに欠けるオッサンが多い中、楽しみに見に行ってくれたホンの数名の方に深くお詫びすると共にご理解をいただきたいのであります。

ただ一回のインターバルを置いたおかげで、その次の「終わらない始まり」(男たちの夢音色)ではいつもの松浦がお楽しみに頂けるかと。某大蔵映画の圧力に妥協した事を、大いに反省し今後このような妥協が起こらぬように心がけたいと思います。皆様のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

(写真は『終わらない始まり』の撮影風景)

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2007年5月31日 (木)

ふるえる・人妻の秘密 覗き覗かれ顛末記

Matsuura02第3回

お元気ですか?
役者としてより、ヒモとして生きている時間の方が多い松浦です。
暇な役者ほど手に負えない存在は無いものだと痛感する日々であります。皆様、いかがお過ごし?

昨日、山本剛史先生と飲んでいたのです。
剛史先生は言わずもがな変態で、あたくしにとって数少ない同業者の友達なのです。

剛史先生は「ゆれる」に大変感動されたらしく、生まれて初めてDVDを購入されたと熱弁をふるっておりました。
剛史先生は香川照之氏の芝居に憧れ、留置場でオダギリ氏と面会するシーンをやりたいと無茶な事を言い始めました。
同席していた山下氏や向井氏を巻き込み、「ふるえる」という短編を山下組でやると、勝手に企画しておりました。
剛史先生の話では、香川氏と蟹江氏を剛史先生が演じ、オダギリ氏と伊武氏をあたくしが演じるという事でした。
一人二役でやりたいシーンを勝手にパクるというやりたい放題であります。(あたくしは伊武氏が新聞紙を干しているとこがやりたかったわけであります。)

翌日、酒の席でのたわ言だと思っていたら、剛史先生から1行だけの力強いメールが来ました。
「ふるえる」実現させよう、と。
なるほど、剛史先生は既成事実を作っちまえばこっちのモンだ作戦に打って出たわけであります。
方々にこの話をして、いつの間にか実現させようというなんとも虫のいい作戦でありますが、剛史先生の忠実な僕のあたくしは早速この作戦を実行したわけであります。
暇な役者ほど手に負えない存在は無いわけでして・・・。

えー。枕がだいぶ長引きましたが、前回は竹洞哲也大監督との出会いを書いたわけで。
今回は竹洞組第一回作「人妻の秘密 覗き覗かれ(PEEP SHOW)」について書こうかと。
・・・思ったのですが、あたくしこれ、よばれてないのでした。はい。

ただ、ワンシーン一瞬出ているわけで。下北沢のバーでの群集シーンであります。
確かあの日は前日、加藤義一監督と下北で朝まで飲んでいたのであります。
サウナで起きたあたくしに加藤氏が囁きました。
「今日、竹洞君がナマイキにオシャレの町下北で撮影してるよ。一丁前にエキストラ集めてるらしいけど、邪魔しに行く?」
あたくしは勿論「竹洞さんもデビュー作で気合が入ってるでしょうから邪魔するのは良くありませんよ。大人しく見守ってあげましょうよ。」なんて言うはずも無く「あの野郎、あたくしに声もかけずに撮ってるだと!しかもオシャレの町下北で!青森出身で初めて渋谷に来た時にあまりの人出に驚いて『今日はお祭りでもあんですか?』とほざいた男が、ナマイキな!行きましょう、行って現場ぶち壊してやりましょう!」と、撮影現場に乗り込んだのであります。

現場では、スタッフが慌しく準備をしていました。
あたくしも元制作部、一緒に手伝って現場を手際よく進めよう。なんて思うわけがありません。
現場で悩んでいる振りをしている竹洞哲也に、あらん限りの悪態をつき、加藤氏が引くくらい現場の雰囲気を壊す事に励んでいました。
先輩役者のなかみつ氏をはじめ多くの方が現場にいましたが、撮影が始まってもあたくしの悪戯心は収まらず、方々からあたくしへの心無い誹謗中傷が聞こえてくるくらい現場の空気を荒ませる事に成功したのであります。
(あのシーンではあたくしを呼ばない竹洞哲也への嫌がらせで、意味も無くケツを出した記憶があります。この嫌がらせは素晴らしいカメラマン紀野氏の機転で、あまりフレームには入っていないようでしたが。)

あたくしの暴れっぷりに、東北人特有の気の長さを持った竹洞哲也もブチ切れたのでしょう。
突然「おでのさぐひんをこあすでねえ!!(僕の作品を壊さないでください)」と叫び、傍らにあったビール瓶を振り上げあたくし目掛けて襲い掛かってきたのであります。
あたくしも昔は「東村山のドラガン・ストイコビッチ」と恐れられた男です。
近くにあったセンチュリー(ライトを立てる脚)を振り上げて、迎え撃ったのであります。
ビール瓶とセンチュリーではリーチが違います。
あたくしに滅多打ちにされた竹洞哲也は、泣きながら土下座して自己批判を始めたのです。
「つぎがあったらよぶっけ、ゆしでけっさい(次回作は必ず松浦先生にお声をかけさせて頂きますので、何とぞお許しください)」という言質を取り、あたくしは意気揚々と現場を後にしたのでありました。

ちなみに、この日初めて脚本家の小松氏と会っていました。
ご挨拶させて頂いたのですが、あたくしの印象は推して知るべしであります。

と、ここまで書いたところで例の剛史先生から電話がありました。もちろん「ふるえる」の件であります。
「山下が撮らなきゃいけないくらい追い込もう。まずチラシを作るのだ。近いうちスチール撮影するぞ!」
(ちなみに「ふるえる」のほかに「世田谷バイス」の企画の話も出ました)

やはり暇な役者は怖いのであります。

(写真は『夏の影、踏んだ』の撮影風景)

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2007年5月29日 (火)

おめえさんなんが、ぜってえづかわねえべ。

Matsuura01

第2回

どうも、三文役者の松浦です。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
最近まりもを飼育しておりまして、彼らが光合成をしている姿を眺めるのが日課です。いつかは、まりもの繁殖工場を建設し、億万長者になるのが夢です。

えー。竹洞哲也大監督とは、加藤組で出会ったわけでございますが、第一印象は本当に最悪でありました。
まず、現場での助監督・竹洞哲也は全く仕事をしません。ロケ先のベットに転がって、気が向いたら飯の準備をするだけの男であります。「現場で無能な助監督ほど監督として大成する」という言葉を見事に体現しているのです。ある意味、さすがであります。
その上、生まれ持ったサドっ気を無駄にイカンなく発揮する、スーパー困ったチャン助監督だったのです。

加藤組の現場(兄貴と俺2・燃える菊門)で、殿方に性的興奮をモヨオス方が主演だったのですが、あたくしとその方と一緒に入浴するシーンがあったのです。
その時、主演の方が「お風呂に入るときは前張りしなくていいでしょ?カラミじゃないんだし。」みたいな困った発言をされました。あたくしはピンク2本目だったし、その上ゲイ映画なんてモンは初めてだったので「イヤー、やっぱ前張りしてもらわなきゃ困るよ。あんた、あれでしょ?掘っちゃうタイプでしょ?風呂ン中で勃起されても困るじゃない。」なんてフランクな発言が出来るわけでもなく、参ったなあというオーラを全身から発散させながら言葉を濁していたのであります。
そこに助監督・竹洞哲也が参上。あたくしは彼に助けを求めたのです。「松浦はノン気だしやっぱ前張りはしてくださいよ。」という言葉を待っていたのですが、彼はにやけた面をさらして「あ、全然オッケーっすよ。マッチャンも役者だんべ。」なんて軽く言うのであります。あたくしが嫌がってるのを十分承知で・・・。

案の定、テストの時から主演の方はナニを怒張させてきたのです。あたくしは背中で彼のいきり立ったモノを感じつつ、芝居せざるを得なかったのであります。あの時から、竹洞哲也はあたくしの天敵になったのであります。

さらに、彼は生粋の青森っ子で、未だに方言が抜けず何をしゃべっているか全くわからないのであります。(多くの竹洞組出演者・及び関係者の方が証言している事なのですが、竹洞監督は現場で演出しないという話は有名でございます。
しかし正しくは、「演出しているのですが、言葉が分からないので伝わらない」という事なのです。あたくしも現場で一生懸命聞き取ろうと努力するのですが、全く何言ってるかわかりません。聞き直すのも悪い気がするし、竹洞大監督のプライドを傷付けて現場が止まってしまう危険性もはらむ重大問題なので、なんとなく理解したフリをしているだけに過ぎません。彼の出身の村では、いまだに大宝律令がまかり通っている地域なので竹洞哲也ばかりを責めるわけにもいきませんしね。皆、寛大な心を持って彼に接しているのであります。)

それは加藤組のアフレコの事でした。皆様もご存知の通り、ピンク映画はほとんどがアフターレコーディングであります。あたくしはアフレコが苦手で、なかなか口が合わないのであります。更にその時はセリフが多く、アフレコスタジオでNGがばかり出していたのです。
チーフ助監督だった竹洞哲也は、時間がかかるあたくしにイライラしたのでしょう。事あるごとに何事かをアドバイスするのですが、素晴らしい青森弁のお陰で、全く理解できないのです。
「もっど画をみであわせねど、くずがおぐれでる。(もっと画を見て合わせないと、口が遅れていますよ)

「おめはどんくせな、さんぎょくれのせりふばおぼえれねなんてたんねんでねっか(あなたはドン臭いですね、3行くらいのセリフが覚えられないなんて少しおつむがアレなんじゃあないですか)
そんな事を早口で言われても、理解不能です。一向に良くならないあたくしに、竹洞哲也はヒステリーを起こし「おめえさんなんが、ぜってえづかわねえべ。(あなたなんかもし万が一私が監督になっても役者として起用しません)と絶叫し、殴りかかってきたのです。あたくしも一時は
「東村山の狂犬」と言われた男だったので、負けじと殴り返し、哀れアフレコスタジオは凄惨な血の海と化したのでした。

ちなみにあたくしはその後、竹洞哲也大監督の作品に全て出演しております。(さすがにデビュー作ではエキストラでしたが。)
つまり、竹洞哲也は仕事が出来ず・サドで・訛りがひどく・その上嘘つきなのであります。

そんな彼が評価されつつある現状に、あたくしは激しい危機感を持ちながらまりも研究に励んでいるのであります。

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2007年5月28日 (月)

穴党

Matsuura03

第1回

えー、64年ぶりに日本ダービーを牝馬が制したそうで。皆様いかがお過ごしでしょうか?俳優の松浦祐也です。

あたくしは根っからの穴党でありましてフィニステール〜ヒラボクロイヤルなんて馬券を本命にして、全く痛い目にあいました。この二頭、ローテーションを見ると2000M以上のレースが多くダービーに絞ってきてるなっつって。ヒラボクロイヤルなんて障害の練習してたなんて聞いたら、切なくなっちゃってもう買わないほうがおかしいな。まあ、そんなこたあどうでも良いわけで。はい。

竹洞哲也大監督の特集上映が組まれるなんて、まあ目出度いんだか目出度くないんだか。
とりあえずあたくしとしては、数少ないお得意先であるわけでして、なるべく正直に脚色無く竹洞組の事を書いていこうと思うわけであります。

では、まず竹洞哲也大監督との出会いを書こうかなっつって。

あたくしは某都立高校を卒業後、防水工として圏央道を作ったり、大江戸線を掘ったりしていたのであります。それに飽きて、映画の制作部として現場に関わって、んでそれも辛くて、ある役者さんの付き人なんかをしているうちにいつの間にか役者になってたって話で。

役者になったはいいけど、仕事なんかあるはずも無く困ってたんであります。
そんな時、現場で知り合った城定監督に誘われて「押入れ」ってピンク映画(=『味見したい人妻たち』)を手伝いがてらちょこっと出た訳です。(よくピンクのデビュー作を聞かれるのですが、竹洞組でも加藤組でもなく城定組なのですね。)
それがきっかけで加藤義一監督の「兄貴と俺2・燃える菊門」というゲイ映画にでたんであります。そん時の演出部のチーフが、竹洞哲也だったのです。

とここまで書いたのですが、なれないパソコン作業で指がつっちゃって辛いので続きはまた次回って事で。はい。

(写真は『恋味うどん』の現場で)

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