熱海・漫画・転機・サーモン
『短距離TOBI-UO』という作品は、
いろんな意味で転機となった作品ではないかと思います。
今の『竹洞組』というスタイルが確立されたのが、
この作品だと思うのです。
脚本のスタイルも、変わりました。
ピンクは予算を考えて、登場人物の数を抑えますが、
この作品からは、そんな気遣い無用とばかりに、
わんさか人が登場します。
これは、俺が希望しました。
人物が増えれば、ハコ代(セット代)もかさむ。
普通なら渋い顔をされるか、即却下されそうな話ですが、
竹ちゃんはすんなりOKでした。
お互いに、口に出しあった事はありませんが、
『ピンクだから』と予算的に縮こまる事に辟易していたんでしょう。
話作りのきっかけは、『熱海が使えるので、ホテトルものをやりたい』という
竹ちゃんの意向を受けてでした。
とある漫画にシビれたご様子なので、
俺も貸してもらって読みました。
シビれました。
そこから、キャラ作りに入りました。
書きたいワンシーンと、キャラを産み出せれば、
話はどんどん出来ていきます。
主人公は、少しずつしか飛べないトビウオのような女性。
これは直感でひらめきました。
そのトビウオを受けとめるキャラとして、
店長はどんな人かと考えました。
性格を考えると、セリフも次々浮かんできます。
脳内に浮かんだイメージは、
サーモンさんでした。
いつもと違うイメージの役で、
強烈な印象に隠れている魅力を引き出したい。
加えて、マルチな活躍をみれば分かるように、
器用な役者であるというのを
この役を通じてアピールしたい。
そういう気持ちもありました。
あらゆるキャラが、どっかしらおかしいという中で、
まともさを軸にデンと構えている店長というキャラは、
演じるのが難しい役ですが、
サーモンさんは演じ切ってくれました。
と、ここまで書いて気付きました。
今回は、まるっきり脱線していない事に。
根は真面目なA型です。
今日は、志村香の『曇りのち晴れ』を聴きながら書きました。
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