長野・舞う指・早書き・避妊

第15回 『舞う指は誰と踊る』①
『舞う指は誰と踊る』。
何となく大映ドラマっぽいタイトルですが、意識はしてません。
この企画は、最初に長野ありきでした。
前作の『昨日はいつまで…』の打ち上げ時から、
カメラマンの創さんのツテで長野の民家が使えると聞いていたのです。
タイトルにある、『舞う指』は、夏目今日子さんが演じる主人公の心情とクセの事です。
後の作品『再会迷宮(劇場公開タイトルは、不倫同窓会・しざかり熟女)』でも、
似たテーマとして触れましたが、
三十代になると、時折はじけたくなります。
青春期のような感情がこみ上げたりします。
若い頃、青春期に感じた様々な感情は、
例えれば泥沼の底に沈んでいくような感じでした。
三十代ではそれが、泥のようにぬめぬめしていなくて、
蟻地獄のように感じています。
もがくほどに、口の中がいがらっぽくなるような。
これが四十代になると、どうなるのでしょう?
まだ、想像もつきません。
口内の砂粒を噛み締めるだけで、
今はいっぱいいっぱいです。
この作品を書いている頃から、『恋味うどん』を書いた頃までが、
書くスピードの早さに関しては、ピークでした。
今は、締め切りのギリギリまでかかってしまいます。
胃がキリキリします。
と、ここまで書いて気付きました。
この頃に避妊をちゃんとしていれば、
人の親になる事はなかったんだなと。
今日は、カルチャークラブの『ラブイズラブ』を聴きながら書きました。
パソコンが意思を持ち、恋をする映画『エレクトリックドリーム』は、大好きな映画です。
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