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2007年6月28日 (木)

毎日がズル休み

Ajimi第8回 竹洞組前夜⑧

1998年から2002年までの僕は、山内大輔監督に呼ばれた時だけ「サーモン鮭山」になっていました。
イマ風に言えば「ハケン俳優」という感じでしょうか。

ところが、山内組以外で初めてサーモンを呼ぶ暴挙に出た男がいました。
ピンク映画『味見したい人妻たち』(2003年)でデビューした城定秀夫(じょうじょう)氏でした。

公開は2003年ですが、撮影は2002年の12月。
当時の僕は、ネット系のサポートセンターで電話のオペレーターをしていました。
ええ、まさにハケンのお仕事です。

この仕事はシフト制で、1ヶ月前に申請しないと希望した日に休むことができません。
撮影直前まで予定が立たないこともある役者業とは、抜群に相性が悪い職種です。
なぜそんな仕事をしていたのかというと、その時は自分が役者だという意識が希薄だったからです。
実際、2000年の『新・赤い密室』から2002年の『夢野まりあ 超・淫乱女の私性活』まで、2年弱のブランクがありましたし。

『味見したい人妻たち』は、衣装合わせ・撮影・アフレコと飛び飛びで計3日間の拘束でしたが、運が悪いことに3日ともサポセンの出勤日と重なりました。

こんな時、人はよくズル休みをするものです。
「風邪を引いてしまって休ませてください・・・」と会社に電話を入れた日は、暖房もロクにない部屋でハダカで絡んでました。
「喉の調子が悪くて喋れません・・・」と言い訳した日は、アフレコでアヘ声を出してました。
そもそも2002年から今年までの5年あまり、僕は1度も風邪らしい風邪を引いていません。

それまでの約1年間、無遅刻無欠勤だった真面目で誠実なオペレーターが突如当日欠勤を繰り返したため、社内では不審の目で見られました。
撮影当日に電話した際には、「昨日は元気だったよね?」なんてネチネチ絡まれました。
そんなこと言われたって、その時間にはもう現場に着いちゃってんだからどうにもなりません。
「昨日は元気でしたが、今日はダメなんです!」と、強引に押し切りました。
電話の世界では言い切った者が勝ちということを、仕事を通して学んでいたのです。

さすがにひと月に4回目の欠勤をするわけにはいかず、初号試写の日は泣く泣く出勤しました。
そんな事情も知らず、後日城定監督は「なんでボクの初号に来ないんだYO!」と僕をなじりました。
正直言って、ハケンの仕事で3日働いた方が稼ぎとしては上でした。
しかも公開時に僕は自腹でわざわざ劇場まで足を運んだというのに、なんとひどい男でしょうか。

しかしこの作品に出たことが、役者・サーモン鮭山のひとつのターニングポイントになったことは事実です。
『味見したい人妻たち』は2003年度のPGピンク大賞のベスト3に選ばれ、城定監督は新人監督賞を受賞。
新文芸坐でも上映され、コレで初めてサーモンを知った方も多いようです。
ちなみに僕が演じたのは、同棲中の彼女とのセックスやSMプレイの誘惑に負けて全然勉強がはかどらない司法浪人の役でした。

僕も好きな作品です。
3人の女優さんがみな可愛いし絡みもしっかり撮っているので男子も必見ですし、細やかな心理描写はピンク初心者の女子にもオススメできます。
相変わらずソフト化はされてないですが。

そして『味見したい人妻たち』というタイトルのくせに、人妻は一人しか出てきませんが。

ピンクなんてそんなもんさと、サザンの『女呼んでブギ』風に呟いたところで、次回に続きます。

城定監督は現在主にVシネマの世界で好編を連発しています。
山内・城定・竹洞3監督のデビュー作に立ち会えたことは、自分としては良かったと思っています。

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