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2007年6月12日 (火)

JOJOの奇妙な小道具

Dead01第5回 竹洞組前夜⑤

1999年の『赤い密室』(あかいへや)を皮切りに、山内大輔監督のスプラッターVシネマ7連発が始まりました。
僕はシリーズ2作目の『無残画』(むざんえ)から6本連続で出ています。

サーモン鮭山という芸名は、デビュー作の『お手入れ生中継!!』の撮影後に自分から提案した名前です。
キャストが3人しかいないのに助監督と出演者の名前が同じだとあまりにチャチすぎるから、というのが理由。
元々中学生時代に遊びで考えていた名前で、1本限りのつもりでテキトーにつけたものです。

ところが『無残画』では、監督の強い意向で役者オンリーで呼ばれることになりました。
まったく面識のない助監督から生まれて初めて「サーモン鮭山さんの電話でよろしいでしょうか?」と連絡があった時の違和感は今でも忘れられません。
「オレはサーモンじゃねえ!」と、心の中で何度も叫びました。
納得いかない芸名をつけられた新加勢大周の心情が理解できる気がしました。

電話をしてきた助監督が城定秀夫(じょうじょう)氏。
このシリーズでは、彼をはじめピンク畑の助監督さんや役者さん達と初めてお仕事することになりました。
例えば、神戸顕一、平川直大、竹本泰志、里見瑤子、相沢知美、佐々木基子、さとう樹菜子、時任歩、吉田祐健(以上敬称略)といった方々と共演させていただきました。
にっかつロマンポルノや若松孝二監督作品はよく観てましたが、80年代以降のピンク映画は未見でした。
自分の知らない世界にたくさんの個性派・実力派俳優がいることを知り、毎回新たな発見があったものです。

超低予算にも関わらず、いつも山内監督はムチャクチャなホンを書いてきました。
焼きソバパンを食っていたデブ女が、路上でダンプに轢かれて飛び出た内臓から焼きソバが顔を出すとか。
股間から胎児を取り出し、ヘソの緒で男の首を絞めて殺すとか。
首をはねる、腕を切り落とす、眼球が飛び出す、内臓がはみ出す系は日常茶飯事でした。

ちなみにヘソの緒で絞殺されたのは吉田祐健さんですが、
後年竹洞組『短距離TOBI-UO』で久々にお会いしたら、「あの気持ち悪い作品!」と顔を歪めてらっしゃいました。

変態御曹司役の竹本泰志さんが、女子高生役の里見瑤子さんの自転車のサドルを盗んで真空パックで保存してるとか、カテーテルを彼女の尿道に突っ込んでオシッコを飲むくだりもなかなか頭が悪い描写でした。

僕が出た中で一番過酷だったシーンは、クリスマスイブ前日に湖のほとりで全裸で時任歩さんと絡ませられ、
しかも豚の内臓混じりの血糊を頭から大量にぶっかけられるというものでした。
寒くて辛くて、ロケ終了後泣きながら家に帰ったのを覚えています。

そんな病んだ小道具を一手に引き受けていたのが、美大出身の城定氏。
毎回毎回「肉屋で豚の内臓仕入れてきました」と監督に報告していました。
常にホルモン過多の現場でした。

役者の衣装にパイプを通し血糊を噴射させたり、シイタケを加工してマツタケを作るとか、いろんなものを擬似でこさえさせたら天下一品でした。
シイタケを加工してマツタケを作るスキルは、おそらく他の映画の現場では必要ありませんが。

何本か仕事して打ち解けてきた頃、JOJO氏に訊ねてみました。
「Youタケホラ知ってる? me同級生なんだけど」
彼の回答は「よーーーく知ってますよ」。
声のトーンから不穏な空気を感じ取った僕は、それ以上タケホラ君について訊ねるのを止めました。

時は流れ2002年、山内監督のピンク進出と城定氏の監督デビューによって、僕もピンク映画界に足を踏み入れることになります。

次回から竹洞組ゆかりのメンツが徐々に登場してきます。

(写真は2000年リリースの『最強女子コーセー伝説 キョーコVSゆき』より。剣を額に突き刺され絶命するシーン)

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